次世代リーダーを育成:リーダーシップスキル向上6つの極意

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事業が試練にさらされる時、次世代リーダーはその潜在的なリーダーシップスキルを成長させます。

景気がどのような局面でも、リーダーを発掘し育成することは重要ですが、事業が厳しい状況に陥ると、そのプロセスを失速させてしまうことがあります。眼前の問題に専念したくなるものですが、次世代リーダーを見つけ出すことに対する責任を軽視してはいけません。将来を担うリーダーは、試練の時、そしてその後も、会社の大きな財産のひとつとなる可能性があるからです。

ロバートハーフの2015年版給与ガイド(シンガポール | 香港 | 日本 | 中国)によると、回答したアジア企業のリーダーのほぼ全員が、向こう1年以内に優秀な人材を競合他社に奪われてしまう可能性を懸念しています。また、回答したリーダーの半数以上が、人材採用の主な理由として、新規の取り組みやプロジェクトの立ち上げと新たな市場への参入の2点を挙げています。これらのビジネス領域では、優れたリーダーシップが必要とされます。この調査結果は、従業員定着における戦略として、リーダー開発が必須であることを物語っていると言えるでしょう。自社の社員の中から次世代リーダーを発掘、育成するためのヒントを以下にご紹介します。

リーダーシップが評価される職場環境を作り出す

社員がリーダーシップスキルを発揮しやすいと感じられる職場である必要があります。これは、気兼ねなく多様な意見を出し合ったり画期的な解決策を考案したりすることができる職場環境を作り出してこそ可能となります。社員の優れた成果を公に称賛し報奨を与えて、自発的に行動するよう促します。

仕事を通じて個人のスキルを伸ばせるようにする

広い視野で物事を捉えられる社員は、とりわけ会社が試練にさらされる状況下で大きな価値をもたらします。特に市況が厳しければ、最も潜在能力の高い社員ですら、視野が狭まり眼前の仕事に集中してしまうものです。

次世代リーダーを見つけて育成する方法の一つに事業のさまざまな側面を横断的に見せることが挙げられます。経理部門の有望な社員には、売上や収益の目標に対する現実的な理解を深めてもらう手段として、営業やマーケティングチームと関わる機会を与えることを検討してみましょう。また、未来のリーダー格の社員には、複数の部門が絡むプロジェクトに参加させましょう。これにより、会社の事業を全体的に捉える視野が身につくだけでなく、幅広い経験を積むこともできます。

自分のスキルに直接関係しない分野で働くことについていけないと感じる社員もいるかもしれません。しかし、ここで新しいコンセプトを取り入れるチャンスを享受し、本領を発揮する社員こそが、次世代のリーダーなのです。

社員を信じ、能力を伸ばす

信頼は、社員のリーダーシップスキルの高さを見極める上では欠かせないものです。優秀な社員には、より多くの責務を課す準備をしておきましょう。ただし、社員それぞれが達成し得るタスクのみを任せるようにします。若手の営業マネージャーには中規模クラスのクライアントを任せてみるといったことが目安となります。必要があれば手を貸すことを明確に伝えた上で、社員がこの挑戦にどのように立ち向かうかを観察します。

リーダーシップスキルを積極的に開発する

人を率いる能力を元来持ち合わせている人もいれば、そうでない人もいます。有望な社員には会議の進行役や小規模なプロジェクトの責任者を任せるなど、公式な場でリーダーシップを発揮する機会を与えます。また、会社のスポーツ大会やコミュニティ活動などの非公式な場でリーダーシップスキルを向上させることも可能です。

そして、これらの経験について社員と話し合いましょう。違う形で取り組める部分や改善できる部分があるかどうかを聞いてみます。聞く力や共感するスキルを磨くよう奨励することも大事です。これらは意欲を引き出すのが上手な人の基本です。

能力を評価していることを社員に伝える

優秀な社員には会社がその社員の能力を評価していることを必ず伝えます。その伝え方は、有望なリーダー格の社員にプロジェクトへの参画を求めるなど、様々な方法があります。単に「君の力が必要だ」と言うだけでも、大きな効果があります。

優秀な人材は市場で引く手数多です。ヘッドハンティングなどで競合他社に優秀な社員を引き抜かれてしまう可能性が常にあることを忘れないようにしてください。そのため、少なくとも市場の相場に見合った給与を出すことが重要です。

以下の4つの指標を基に報酬や給与の増額を査定しましょう。

  • 技術的な能力と測定可能な成果
  • 学習意欲、向上意欲
  • プロフェッショナルな言動、協調性、チームワークのスキル
  • 担当職務外の追加業務の遂行

メンターを提供する

偉大なるスポーツ選手は、偉大なるコーチからスポーツの真髄を学ぶものです。このことは、ビジネスでも同じです。次世代リーダーとして有望な社員は、1対1のメンターから多くの恩恵を受けることができるでしょう。適切なコーチングを個々に提供することができないのであれば、優秀な社員に相応しいメンターを社外のリソースから探してみましょう。業界団体は良い情報源となるかもしれません。メンターを活用することによって、個人のリーダーシップスキルを向上できるだけでなく、新しいアイデアを会社にもたらす可能性も生まれます。

この記事は、先にWorklife ANZに掲載されました:「Identifying leaders during challenging times(試練の時にリーダーを発掘する)」

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