仕事が好きだと思えれば、大きな充実感が得られるものです。でも、人生の半分以上をオフィスで過ごしているような仕事人間となると、話は別です。ワークライフバランスを実現する取り組みを早速開始しましょう。

自分は仕事人間だと豪語するほど仕事が好きな人は多いかもしれません。しかし、その度が過ぎて、何よりも仕事を優先させてしまう場合は注意が必要です。ワークライフバランスが取れていなければ、健康を害する恐れがあります。

冗談は別としても、仕事への過剰な執着はワークライフバランスを大いに妨げ、私生活と仕事のパフォーマンスに影響する深刻な問題を引き起こしかねません。肉体的な「燃え尽き」を起こしてしまったり、私生活の人間関係に亀裂を生じさせてしまう可能性があるのです。ワークライフバランスを実現する取り組みとして、次の5つのポイントを覚えておきましょう。

ワークライフバランスの取り組み その1: 時間を管理する

マネージャーになりたいと思うのであれば、昼夜を問わず働くのは最善の策とは言えません。時間管理能力は、マネージャーが持つべき重要なスキルのひとつです。昼夜を問わず働いている人は、このスキルが欠如していると言えるでしょう。

自分自身の時間すら管理できない人が、他人の時間をどのように管理するのでしょうか。まずは重要性の高いタスクに集中することから始め、カレンダーを活用して「やること」のリストを管理するとよいでしょう。

ワークライフバランスの取り組み その2:決めた予定を守る

時にはやむをえず残業や休日出勤することもあるでしょう。しかし、それが習慣になると、やがて燃え尽きてしまいます。

退社時間を毎日しっかりと定め、何があってもそれを守ります。自宅で仕事のメールをチェックするのも控えましょう。

ワークライフバランスの取り組み その3:チームに仕事を任せる

仕事人間というのは仕事ができる人と思われがちですが、実は仕事を人に任せられない人だというケースがよくあります。仕事の権限を譲渡できる立場であれば、もっと部下に仕事を振り分けましょう。

自分のチームの強みを理解して、部下の才能を活用することは、自分自身のメリットになるだけでなく、将来のリーダーを見極める手段にもなります。

ワークライフバランスの取り組み その4:ヘルプを雇う

あまりにも残業が多いようであれば、負担を減らす方法を模索すべきかもしれません。現状の人員に余裕がない場合は、一時的に人材を採用することも考慮しましょう。

ワークライフバランスの取り組み その5:上司に正直に話す

上役から仕事を依頼された場合は、どこまで対応できるかを正直に話します。現実的にこなせる仕事量をしっかり把握しましょう。仕事を引き受けすぎれば、自分の生産性に影響し、健康まで害する恐れがあります。

これらのワークライフバランスの取り組みを実践しても状況が改善せず、仕事人間の自分に嫌気が差すようであれば、自分の役職を見直すべき時かもしれません。

ただし、自分が身を引く前に、周囲の労働環境をもう一度精査し、慎重に考察して、自分の力で変えられる状況かどうかを考えてみましょう。仕事の全体像を把握し、自分とチームの能力に見合った仕事の分配と実行を心がけることで、時間配分を調節することができます。

そうすれば、仕事以外の時間も確保し、仕事と私生活をどちらもエンジョイすることが可能です。あなたの好きな仕事で能力を発揮しながら、ワークライフバランスを実現できれば、それが一番です。