ボディランゲージを読む:コミュニケーション能力低下からの脱却

ボディランゲージを読む:コミュニケーション能力低下からの脱却

絵文字やメッセンジャーのスタンプを使ったコミュニケーションが多用される今日、実社会でのコミュニケーション能力は低下の一途を辿っています。

以前は簡単に解読できたはずのボディランゲージを読み取れない人や用いることができない人が増えてきています。

テクノロジーの多用によって形成された悪習を絶ち、ボディランゲージの技術を再び身につけましょう。

まず認識しなければならないのは、ボディランゲージを読むという行動は双方が行うということです。あなたが相手の動きやジェスチャーを解釈しようとしているのと同時に、相手も同じことをしています。

しかし、デジタル時代のコーポレートコミュニケーションでさえ、多くの人は、これらの暗黙のメッセージを解読するのが難しいと感じています。例えば、次のような点が挙げられます。

1. 目を合わせることが気まずい

デジタル時代である現在、私たちの集中力が持続する時間は今まで以上に短くなっていることが研究で明らかにされています。これは短いオンライン動画から得られる瞬間的な満足感や、日々消費している大量のコンテンツが一部影響しています。このため、SNSなどのハイテク中毒者にとっては、現実の世界に戻って一対一の会話で相手と十分にアイコンタクトを取るのがやや不快に感じられることがあります。しかし、目をキョロキョロさせていれば印象が悪くなり、プロフェッショナルとしてのイメージを保つことが出来なくなります。

これを直すには、主に相手の目、あるいはその周辺に焦点を置くようにする方法があります。もし目を逸らすのであれば、自分がジェスチャーを使っている時や、強調しようと頷いている時にします。動きに注意を引くことができるので、相手の視線を避けようとしているようには見えないでしょう。交流会などの場で数人のグループで話している時には、順番に一人ひとりと数秒間、目を合わせるようにします。

反対に、相手がこちらに注意を払っていない様子だったり、常にどこか他を見ているような場合は、一連の会話の内容を見直しましょう。トピックがつまらなくて興味がなさそうにしているのでしょうか。それとも、あなたが冗長な話し方をして要点を突いていないからなのでしょうか。目線を逸らすというのは、無関心のサインです。その兆候をできるだけ早く察知して適切に対処することで、お互いに納得のいく会話ができるようになります。

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2. 話をやめるタイミングを理解していない

メッセンジャーでコミュニケーションをする人なら、チャットの最中に表示される「○○さんが入力中です」や「…」マークのことをよくご存じでしょう。この機能は、かつてチャットのエチケットが存在しなかった頃、会話を続けるために導入されました。実世界では、私たちの多くが、ただただ話し続けてしまうという習慣を身に付けてしまいました。その結果、実際に言葉を交わす場面でも、テキストメッセージにおける壁のようなものを作ってしまっています。実生活のコーポレートコミュニケーションでは、一方的に話し続けて、相手に一言も差し挟む隙を与えないような上司や同僚は嫌われるものですが、たいていの人は礼儀正しく黙って耳を傾け、相手が話している時に割って入るようなことはしません。つまり双方のコミュニケーション能力の低下を招きかねないのです。

正しくボディランゲージを読むことができれば、話をやめるべきタイミングを理解するのに役立つでしょう。頷きは同意を意味し、通常は話し続けてよいというサインです。相手が微妙に手や指を挙げたりしていれば、話したいと思っていることを示唆しています。効率的に話をまとめ、相手にも自分の意見を言ってもらえるようにしましょう。これは特に就職の面接で重要です。内定をもらえるか、悪い評価になるかの分かれ道になるかもしれません。

3. パーソナル・スペースを察知するセンスがあまりない

快適に感じられる物理的な距離というのは、人それぞれに異なります。個々の適切な距離感を察知するのも、必要不可欠なコーポレートコミュニケーション能力です。パーソナル・スペースのコンセプトはオンラインには存在しません。しかし同僚や顧客と、社交や仕事の場で接するときのために、個人の距離感の察知方法はしっかり習得しておきましょう。

この場合のボディランゲージの読み方は、緊張のサインを見つけることです。相手が体を遠ざけたり、腕を組んだり、背中を丸めるなどしていれば、あなたが少し近寄りすぎていることを示しているかもしれません。腕を伸ばすと届くぐらいの距離を保って立ってみてください。エレベーターのように狭い空間に押し込められている場合は、体の角度を調整して、相手に真正面から対峙しないようにします。仕事上の関係であれば相手の体に触れるのは握手に留めるべきです。同僚の肩越しや座っている相手の上から画面を覗き込むなどの行為は、相手から求められない限り絶対にしてはなりません。

大切なのは、周囲の人が発する微妙な合図に注意を払うことです。コミュニケーションの大部分は、言葉以外の手段で伝えられています。プロフェッショナルなボディランゲージの読み解き方は、同僚や顧客のことをよく理解して、職場で好まれる対人スキルを向上させるのに役立つでしょう。

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