新型コロナウイルス感染症対策で在宅勤務するスタッフの心の健康を維持するための5つのアドバイス

著者 Robert Half on 2020 年 5 月 28 日

新型コロナウイルス感染症が与える経済へのインパクトについては、既に話題となっていて、世界の至るところで業務にも多大な影響が出ています。では、働く人の心への影響はどうでしょうか?

新型コロナウイルス感染症対策でソーシャルディスタンスを確保するため、多くの人が在宅勤務を余儀なくされています。このような状況である今、企業幹部の皆様には、ぜひ従業員の心の健康のサポートに取り組むことをお勧めします。

従業員の心の健康に多大なリスク

スタッフの心の不健康からもたらされる悪影響を防ぐには、回復や適応、または共同作業といったものを促進することが重要です。世界保健機関(WHO)の最近のレポート「Mental Health and Psychosocial Considerations During the COVID-19 Outbreak(COVID-19アウトブレイク中のメンタルヘルスに関する注意点)」では、ストレス、不安、いらいらの増大など、自己隔離による孤立状態から心の健康にもたらされる具体的な悪影響について指摘されています 。これらの悪影響が、効率的に仕事をする能力や日常的なプレッシャーに耐える能力を損なうとしても驚きはありません。

短期的に見ても、心の健康は仕事の業績を大きく左右します。WHOのレポートによると、心の不調による生産性低下はすでに世界経済に年間1兆ドルもの損失を与えています 。今、従業員の心の健康を守ることに努めれば、従業員は心身ともに良い状態で「通常勤務」に戻るための準備ができるうえ、オフィス勤務の再開後には業績を通常通りあるいはこれまで以上に上げることができます。

在宅勤務スタッフの心の健康をサポートするアドバイスをご紹介しましょう。

誰にでもサポートを惜しまない

ビジネスリーダーにとって従業員の力を最大限に引き出すコツは、各人との良好な関係を構築することです。この状況下では、意図的かどうかに関わらず「去る者は日々に疎し」という事態に陥ることこそ、リーダーにとって最も避けたいことの一つです。メールや電話、ライブチャットツール、ビデオ電話などを活用して部下と常に連絡を取ってください。

情報の伝え方も重要です。理性的であるだけでなく、スタッフにとって親しみやすく、安心してついて行けるリーダーであることを話し方や口調から伝わるように注意し、疑問や懸念には丁寧に対処しましょう。

自分の在宅勤務の経験について、スタッフと互いに話すことも、忠誠心を育み、より良い関係の構築につながります。しかし、積極的にはあまり話さない人たちにも配慮が必要です。現在の状況では特に、従業員全員が仲間であることを強調しましょう。そうすることで、従業員の心には、問題や困難を一人で抱えることなく共有することもできるのだという安心感と信頼が生まれます。 交流の時間を持つ(オンラインで)

在宅勤務で心の健康を維持するには、職場で実際に行っていたような社員交流の要素を取り入れることも大切です。新型コロナウイルス感染症の流行下でも見過ごしてはなりません。 各チームのリーダーは、デジタル技術を活用して、平日にも何か楽しい交流の機会を設けることをお勧めします。オンラインのコーヒーブレークタイムや金曜夜の飲み会、ゲーム大会、テーマを決めた仮装コンテスト、誕生日や何かの成果を祝うオンラインパーティーなど様々なイベントを考えることができます。

他にもWhatsAppグループやその他のビデオ会議ツールを使用することも、同僚との一体感を高め、つながりが感じられる良い方法です。このような工夫でつながりを保つことにより、それぞれが孤独を感じてしまう機会を減らすことができ、オフィス勤務に戻ったときには人間関係を一から構築し直す手間も省けます。

融通を効かせ、寛大に対処

これまでは在宅勤務自体が、職場の柔軟性や従業員の順応性を高め、引いては心の健康や福祉に貢献するものと考えられてきました。しかし、現在はもう一歩進んで、従業員それぞれのライフスタイルに合った柔軟性のある働き方を提供するr必要があります。

勤務時間の自由度を高めるべき最大の理由は、家で子供の勉強を見たり、育児に追われたりしている親が実に多く存在することです。勤務時間をずらすことや、1週間のトータル勤務時間を少ない日数に集約して仕事に取り組むことなどを認めるのも、スタッフのストレス軽減に役立つかもしれません。

仕事以外の目標を作る 心の健康問題を取り扱う機関は、長い自己隔離期間のなか、心の健康を維持するには、運動や趣味などに継続して取り組むことが不可欠としています。通常の業務目標や優先事項から一時的に離れ、別の活動を追加することは、心の健康を促進するだけでなく、長期的なワークライフバランスを奨励し、生産性の向上にもつながる可能性があります。 たとえば、ウォーキングやサイクリング、家での筋トレなど、勤務時間外でも気軽、かつ日常的にスタッフが実行できる運動を提案してみましょう。語学学習、音楽の練習、芸術活動など、個人的な趣味を追求する時間を持つことを提案してみるのも良いかもしれません。

日常にバラエティを持たせる

人間は習慣を好むものですが、この非常事態の中での週5日の在宅勤務における大きな問題は、毎日が同じになることです。

毎日、新鮮な気持ちになることができるよう、工夫して、部下1人ひとりの業務に変化を持たせてください。たとえば、この機会に新しいプロジェクトで仲間と協力して取り組む機会を与え、能力開発とマルチスキル習得に役立てるのも良いでしょう。

企業リソース活用を促進する

カウンセラーや支援ホットラインなど、雇用契約の一環として利用可能なリソース(社内、社外を問わず)があることを従業員に伝えましょう。どのようなリソースがあるか分からない場合は、人事部に連絡し、現在の状況でスタッフに役立ちそうなものを選びます。

すべての上司が従業員に必要な心の健康のサポートを十分に提供できるとは限りません。マネージャー陣の限界を企業幹部が把握して、別の対策を検討することも重要です。そうすれば、スタッフは在宅勤務期間中だけでなく、オフィスへの復帰後も、確実に心の健康を維持することができます。

在宅勤務時の心の健康を優先

在宅勤務だからと言って、スタッフの心の健康に直接関与できないということはありません。バランスや自主性の維持は常に必要ですが、この状況下ならではの工夫を取り入れ、スタッフの生産性を維持するとともに、職場復帰に備えさせることをお勧めします。

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