優れたリーダーには共通する特徴がたくさんあります。

高いコミュニケーション力、適応力、決断力、そして熱心に学ぶ姿勢など、リーダーシップに求められる能力を高めることでさらに大きな責任を伴うポジションへとステップアップすることが可能です。

こちらにご紹介するのは今日からでもすぐに始められる8つのステップです。ぜひ実践してみましょう。

1. リーダーシップのお手本になる人物に目を向ける

まずは企業が理想とするリーダー像に合う人物を特定するところから始めます。社内で尊敬するリーダーをよく観察し、彼らのスキルとやり方を見定めます。

例えば、従業員とのやりとりはどうでしょう。協調性、意思決定に従業員を巻き込む姿勢などは?細かく指示やガイダンスを与えるタイプですか?それとも部下にも判断の機会を与えるタイプでしょうか。現職リーダーたちに共通する特徴がわかれば、現在の企業に足りないリーダーの資質についても特定できるかもしれません。

2. メンターを探す、またはメンターになる

偉大なリーダーは一匹狼ではありません。キャリアのトップに上り詰めたとしても、物事の捉え方、自分の長所短所、目標の明確化など、メンターから学ぶことは必ずあります。

ただし、メンターが見つかるのをただ待っていてはいけません。自分に合うメンターを自ら見極め、その人物にメンターの役割を依頼するには、少々の下準備が必要になると同時に、コンフォートゾーンから出てみる努力も必要です。

また、自身が素晴らしいメンター役を務めることでも、新たな学びを得てリーダーシップの能力は高まります。

3. 対人関係スキルを発達させる

非技術的なスキルとして一般に「ソフトスキル」とよばれるものには、コミュニケーション力、適応力、決断力などがあり、いずれもリーダーに欠かせない大切な要素です。コミュニケーションでは、自らのビジョンを他人に伝える手段として「話す」力と「読む/書く」力の両方が必要です。ソーシャルメディアやその他の技術の発達に伴い、優れたリーダーは常に自らの技術スキルを改善させることも求められます。今後、新しい常識となりそうな事柄を先回りして取り入れれば、社内で「最先端を行く」リーダーとしてのイメージを定着させることができるでしょう。

さらに、ソフトスキルの重要性が高まるなか、自らを磨き続けることには「優れた見本としてチームを率いる実力が身につく」という別の利点もあります。仕事ぶりや言動といった点で自身が従業員の模範となり、自分の期待通りに従業員の職務と専門的な能力の発展を強化できるでしょう。

4. 能力を高め学び続けること

セミナー、オンライン講座、研修プログラムなど、リーダーのスキルを磨くための専門的な能力を開発できる機会を探しましょう。参加費用を快く負担してくれる企業もありますので、ぜひ一度尋ねてみるのがおすすめです。

負担は難しいとの回答があった場合でも、自分のキャリアへの堅実な投資と考え自己負担で参加することも検討してください。ウェビナー、ポッドキャストといった短期的な講座を受けたり、ビジネスおよびリーダーシップに関連する書籍を読んだりすることでも、これまでに思いも及ばなかった貴重な情報や、外部からの視点を与えてくれることがあります。

5. フィードバックを求める

同僚、マネージャー、メンターからの建設的な批判と助言がプロとしての成長とリーダーのスキルを高めることに役立ちます。客観的な意見から自分になかった視点が開けることも少なくありません。

同僚やマネージャーは自分自身の長所短所を気づかせてくれる上、その両方の上に経験や実力を積み重ねることを応援してくれるでしょう。周りに頼んでこうしたフィードバックをもらうことが、リーダーに欠かせない信頼を築くことにも役立ちます。

6. 将来の展望を広げる

同じ会社の一員として働く他のリーダーの尊敬すべき特徴を取り入れることに加えて、社外に優秀なリーダーを見つけるのもよい方法です。産業内を見渡せば、さらに完成された総体的なリーダー像を描くことができるでしょう。

7. 情報通になる

産業の最新情報に通じていれば、リーダーに相応しい人材として社内で認識されやすくなります。このため信頼できる情報源を見つけることが重要です。高い支持を得ているリーダーシップのブログ、産業ニュースレターの他、ビジネス・経済に関する情報源を探して、自らの視点を広げるように努めましょう。

役に立ちそうな記事をみつけたら、同僚と共有しましょう。これには周囲の人びとの情報源として自身の立場を確立できること、産業の専門知識に精通できること、という2つの利点があります。

8. ネットワーキングで人間関係を育てる

ネットワークの広さも成功するリーダーに共通するもうひとつの特徴です。まずは社内の人間関係から裾野を広げていきましょう。

つながりを築く上では、1対1の対面によるネットワーキングの価値に留意することが大切な一方で、ソーシャルメディアの価値を見過ごすこともできません。直接会うときでも、オンラインで会うときでも、関係を育てるにはつながりを広げるだけでなく深めることにも努めましょう。

リーダーのアプローチはすべてが同じではありません。そのことを認識しつつ、上記の8つのステップを活用してご自身独自の方法を導き出すことが重要です。

こちらの記事は元々、『8 Steps for Strengthening Your Leadership Skills』(英語)としてロバート・ハーフのマネジメントリソース・ブログに掲載されたものです。