ジェネレーションZ(Z世代)が変える、雇用の本質

著者 Robert Half on 2019 年 12 月 9 日

ジェネレーションZが職場に流入し始めたのはごく最近のことですが、彼らが職場に入ってきたことは多様性の観点から重要だというだけでなく、変化していく職場を理解するという視点、そして雇用者・被雇用者にとってそれが何を意味するのかという点からも重要であるのは間違いありません。

現在の「主流」である古い世代の私たちの立場から、ジェネレーションZがそのうち「大人」になってこちら側の同僚、リーダーやマネージャーに歩み寄るだろうという考え方は正しくありません。現実的には、どちらかと言えばその「大人である側」が、彼らのようにふるまう必要がありそうです。

その理由は、少なくとも過去20年にわたって展開してきた歴史的な勢い、私たちすべての人の生活や仕事を大幅に変化させているその力と同じ力によって形成されてきたのがZ世代だからです。

新世代の従業員を採用、管理するにあたっては、以下の点に留意するとよいでしょう。

グローバル化

パソコンやタブレット、スマートフォン上においてインターネットが非常に広く普及したことであらゆる人びとが常時つながり、あらゆる国境を越えて働くことが可能になりました。歴史上のどの時代とも異なり、すべての人が、世界中のありとあらゆるところから今後ますます増える若手世代との相互依存と競争に期待しています。

競争の激しいこの環境に対し、ジェネレーションZが私たちと最も大きく異なるのは、長期的な視点によらない速やかな昇給、福利厚生、職場環境の向上に特化した要求が今よりも増えるだろうという点です。さらに彼らはそうした要求を、Y世代やベビーブーマー(団塊世代)が行ってきたよりも早いキャリア段階で行うだろうと考えられています。

テクノロジー

ビジネスと生活のあらゆる面において、現在の技術進歩は前代未聞の速さで進んでいます。新しいものがあっという間に時代遅れになり、情報や可能性がなんの前触れもなく突如表れては急速に消えていくのが現在の世の中です。

そのような環境において、働き手は新しい技術、手順、事例、スキル、そして知識を次々と学び活用していかなければなりません。

技術によって情報の受け取り方、処理の方法も変わりました。誰もが人が果てしない海のように広がるたくさんの情報のなかで考え、学び、意思疎通を図ることを求められています。情報が重視される現代の環境は、幅広く普及したワイヤレスインターネットのアクセス、完成された技術統合、無限大のコンテンツ、即時性に特徴づけられています。ありとあらゆるすべての情報、アイデア、考え方が、必要なときにすぐ無限の言葉、画像、音として手に入ります。

管理職からの説明や指導、支援が不足することが問題につながりやすいジェネレーションZの働き手にとっては、上記のような環境が有利に働くかもしれません。

組織的な不安定さ

現代社会はテロ、環境の大変動、予想不可能かつ激しく変化する経済といった脅威に常にさらされています。国が機能不全に陥り、財政が破綻することもあり得ます。そして企業は規模に関係なく成功と失敗、合併を繰り返し、終わりなき縮小、再構築、構造改革を続けています。組織は、変化し続ける世界において、その存続と、そしてあわよくば成功することを目的に常に流動的であることを強いられてきました。

数多くのZ世代従業員は今、雇用関係の大半が短期的かつ取引的なものであると考えています。この世代の働き手は、年の功および長期間雇用の重要性の縮小から(少なくとも短期的には)利益を被る傾向にあります。

人類の多様性

どちらを向いても世の中はその多様性を増し、統合が進みつつあります。それぞれの世代がひとつ前の世代よりも大きな多様性を持っています。独自の要素を組み合わせた背景、特徴、そして個性を持つひとり一人にその人だけのストーリーがあります。新世代の従業員を単なる一つのグループとして扱うのではなく、上記のような個別の視点に基づいて受け入れるマネージャーこそが、新しい働き手の関心を集め、彼らのモチベーションを高めることができるでしょう。

プロとしての感覚と個人としての感覚をあえて組み合わせる

世の中は誰もが際限なく流れ込むコンテンツに接続しているわけではありません。私たちは継続的な話し合いや意見交換の中でも生きています。ソーシャルメディア、チャット、シェア、ゲームをとおして、あらゆる年齢層の人びとが、それぞれが持つ意味合いと自分らしさを組み合わせ、それらを世界に向けて再発信するために無限の選択肢のなかから好みのものを選んで活発に交流し、出会います。

Z世代の未来

好きなものを好きなように組み合わせたいという思いは、ワークライフバランスに対するZ世代の姿勢にも表れています。多くの場合、「ワークライフバランス」が意味するのは自分の予定を自分で管理するということであり、それ以外では、「働く場所の柔軟性」、「着るものの柔軟性」など、柔軟な何かを指します。生活を仕事にではなく、仕事を生活に適応させる能力がこの世代の従業員を特定の職に長く留まらせる力強い魅力になるでしょう

ワークライフバランスを重視する流れはずっと以前から拡大してきたものであり、今後も消えることなく続きます。日々の生活と仕事における意義が全世代に影響を与えつつあるなかで、ジェネレーションZは現在の環境しか知らないことを認識している必要があります。古い世代が激しい変化を受け入れ、適応し始めたのと同じように、Z世代も常に変化の矢面にさらされて育ち、そして現在も続けているのです。

こちらの記事は元々、ロバート・ハーフの欧米でのブログ How the Gen Z Mind-set Is Transforming the Nature of Employment に掲載されたものです。

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