職場・会社での嫌がらせ・いじめの対処法

著者 Robert Half on 2018 年 4 月 20 日

職場いじめや嫌がらせは、意外にも身近なところで起こっているかもしれません。上に立つリーダーは、対処法をしっかりマスターする必要があります。

職場いじめに対処することは、マネージャーにとって最も困難なタスクのひとつかもしれません。とはいえ、決して無視することはできません。これを放置すれば、チームの団結や生産性に悪影響を及ぼす可能性があります。

マネージャーにとって、いじめや嫌がらせへの対処法は、通常の意見対立を管理するための方法とは異なります。個人的な衝突やコミュニケーションの問題ではないためです。職場いじめとは、特定の社員が一人または複数の社員から繰り返し不当な扱いを受けることと定義できます。しかも、こうした扱いは、理不尽または不適切な職務行為である可能性があります。例えば、脅迫的な行為、不愉快な行為、相手をおとしめる行為、屈辱的な行為などが含まれます。

職場でいじめや嫌がらせをする人は、相手の成功や人気を妬ましく思ったり、相手の手腕のせいで自分の仕事ぶりが悪く見えるのを恐れたりしているのでしょう。たいていの場合、いじめの標的になる人は、物事をきちんとこなし、誠実で、正しいことを貫く良心のある人です。それが逆に、他のスタッフの欠点を際立たせてしまうのかもしれません。

どのように探知するか

いじめをする人は、しばしばカリスマ性があり、周囲に「手下」を集めています。学校と同じです。

マネージャーは、チーム内に突然「グループ」ができたり誰かが仲間はずれにされていたりする状況に注意する必要があります。また、業績、意欲、態度が突然悪化する社員にも気を付けましょう。

これは通常、いじめの最初の兆候です。特に新しい社員が入った後、チームの力関係に著しい変化があった場合は、すぐに探りを入れることです。

いじめや嫌がらせへの具体的な対処法は

社員から報告があった場合は決して無視しない:社員の苦情を無視したり対処を怠ったりする会社は、いじめを受けた社員から損害賠償訴訟を起こされる可能性があります。兆候や苦情があるのであれば、解決に向けてすぐに行動することです。たいていの職場いじめは、巧妙に秘密裏に行われます。表立って見えるようになる頃には、社員に辞められてしまったり、チームの士気が下がってしまったりしているかもしれません。

有能なマネージャーは、いじめを積極的に探し出して、早い段階で介入します。チームの状況を常に把握しておくことで、効果的に対処できるようになるでしょう。

ポリシーとプロセスを策定する:明確かつ透明なプロセスを策定しましょう。1)すべての苦情が必ず調査され、2)報告した社員を保護するための実際の行動が取られ(いじめは通常、苦情が出された後にさらにひどくなります)、3)いじめに対して実質的な処罰が下されるようにしなければなりません。

加害者のなかには態度を改善できる人もいますが、多くは反社会的な資質を持っているため、改善は困難です。いずれにしても、いじめの被害者が加害者と引き続き一緒に仕事をしなければならないような状況を作るべきではありません。

職場いじめに関する法律を理解する:職場いじめに関する法律や規則は国によって異なります。ですから、リサーチして自分の国の法律を知ることが対処に繋がります。

いじめの起きない文化を作る:会社としていじめを容認しない姿勢を打ち出し、いじめとは何か、いじめに加担した人がどのように処遇されるかを明確にします。これらのガイドラインをイントラネットに掲載して簡単にアクセスできるようにし、スタッフの休憩所にも掲示します。

校庭でのいじめを止めるには、いじめっ子を一発ガツンと殴るしかない、という昔ながらの知恵を生かすのも一つの手です。もちろん職場でそのような対処をすることはできませんが、チーム内でたとえわずかでもいじめの気配が感じられた場合は、すぐさま介入して断固たる態度で臨まなければなりません。あなたの部下には、安全な職場で働く権利があります。職場いじめを撲滅して社員の権利を保証するのは、あなたの仕事です。

一般的な通念とは異なり、職場でいじめを受ける人が「孤立した人」や「何のとりえもない人」というわけではありません。ほとんどの場合は、最も効率よく仕事をこなし、スキルも豊富で、チーム内で人気のある社員です。実際、いじめの標的になりやすい人には、46歳以上である、業界のベテランである、成績の良い社員として認められている、などの特徴があります。いじめをする人は、その相手が自分の能力や人気を脅かす存在であると見なし、職場での自分の地位を守るために、いじめに走っているのかもしれません。職場いじめは、あなたが思っている以上に頻繁に起こっているかもしれません。monster.comの数年前の調査では、アジアの回答者の55%が、何らかの職場いじめを経験したことがあると答えました。オーデンシア・ナント経営学院のニコス・ボジオネロス教授の最近の研究論文によると、「儒教思想が主流を占めるアジア地域」(シンガポール、香港、台湾)のホワイトカラー労働者は、他の国の労働者よりも職場いじめを経験する確率が高いのだそうです。

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