リファレンスチェック:効果的な経歴照会方法

著者 Robert Half on 2018 年 6 月 28 日

時間に追われる職場では、採用プロセスにおける経歴照会、いわゆるリファレンスチェックの電話は手早く済ませてしまいたいと感じて、その電話の最中に他のことに気を取られてしまう場合もあるかもしれません。

相手からできるだけ多くの情報を引き出すには、リファレンスチェックの際にするべき質問を用意して、聞き忘れのないようにすることが重要です。

口頭での経歴照会の実施方法

採用候補者の経歴に関する基本的な質問から始めます。リファレンスチェックの会話は、簡単な質問から入って、徐々に深く踏み込んでいきます。

まずは、次のような基本的な質問でリファレンスチェックの会話を始めます。

1. この方(採用候補者)は御社にて何年勤務されていましたか?

2. どのような職務に就かれていましたか?

3. 給与、ボーナス、残業手当、その他のインセンティブなど、どのようなパッケージの報酬が支給されていましたか?

4. 御社に入社される前、どこで働かれていたかはご存じですか?

次に、候補者の前職での在り方についてもう少し詳しい情報が得られるように話を進めます。ここで用いる質問は尋ねにくいものかもしれませんが、その回答から候補者の人となりについてより詳細な情報を得ることができるはずです。

5. 現在、同様の職務に就かれている社員の方とと比べて、この方の仕事ぶりはいかがでしたか?

相手が今の社員よりも「良い」、「悪い」などとシンプルに答えてくる場合は、より掘り下げて情報を引き出せるよう、予め準備が必要です。

6. この方の長所と短所を挙げるとしたら、どのような点ですか?

7. 欠勤は、平均して月に何日程度ありましたか?

8. この方にとって、仕事上、付き合いにくそうに見受けられた人はいましたか?また、それはどんなタイプの人でしたか?

9. 急ぎの仕事が発生した場合に備えて、通常業務以外のタスクにも対応する心構えは日ごろから見受けられましたか?

10. 将来的にはこの方を再度、雇用したいとお思いになりますか?

これらの質問は、リファレンスチェックにおいて大切な第一歩であり、さらに掘り下げるためにはガイドラインとしても使えるでしょう。会話を進める中で、他に聞きたい質問が頭に浮かんでくることもあるでしょう。

しかし、このリストに立ち返ることで脇道へと逸れずに済むはずです。重要なのは、前職の情報を多く入手すればするほど、あなたのチームにとって適した人物かどうかをより的確に見極められるようになるということです。

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