派遣の仕事は、新しいキャリアに踏み出すための第一歩と見ることができますが、正社員登用の可能性が必ずしも約束されているとは限りません。

ですから、新しく派遣の仕事を始める際には現実的な期待を持つことが重要です。

正社員登用の可能性がある場合は、正しいアプローチを取ることで、その可能性を高めることができます。正社員になるにはどうすればよいか、4つの方法をご紹介します。

試用期間と思って取り組む

正社員登用の可能性がある場合は、正しいアプローチを取ることで、その可能性を高めることができます。正社員になるにはどうすればよいか、4つの方法をご紹介します。

さらに重要な点として、派遣という形態は、派遣社員の側に能力を示す責任を押し付け、会社にとっての人事の問題やリスクも抑えられます。ですから、チャンスを手にできるかどうかはあなた次第です。正社員のポジションに空きが出た場合、候補者として検討されるべき価値が十分にあることを証明するのは、あなた自身の役目です。

最高のパフォーマンスを発揮する

採用に至らなかった理由や正社員のポストをオファーされなかった理由を理解するのに苦しむ求職者はたくさんいます。「仕事ができます!」と多くの人が言いますが、会社が求めているのはそれ以外の要素です。

単純に与えられた仕事を許容レベルでこなすだけでは、会社に強く印象付けることはできません。職場に入れ替わりやって来るその他大勢の派遣社員と同等の成果や責任を果たしているようでは、唯一あなただけを正社員のポストに据える十分な理由にはなり得ないのです。

派遣社員から正社員になるには、付加価値が必要です。求められる以上の能力があることを示さなければなりません。決して遅れを出さず、会社側の期待以上の働きをし、体調を万全に整え(病欠はゼロがベストです)いつも信頼できるスタッフでなければなりません。

さらに、派遣会社とかつての勤務先の両方から、経験や職歴について高いお墨付きを得ることも重要です。あなたの仕事ぶりや信頼性について直接的に知っている以前の勤務先からの良いレファレンスの威力は軽視できるものではありません。

性格が社風に合えば尚可

採用担当者はたいてい、面接を通じて候補者のスキルを確認できます。しかし、候補者の性格が会社の社風に合うかどうかまで見極めるのは、かなり経験豊富な面接官でなければ難しいかもしれません。候補者の性格や職場の文化へのフィット感を評価するのは、はるかに難しい作業だからです。

優秀な社員には、ポジティブな職場環境を維持、または向上出来得る社交性や性格も求められます。仕事で関わるすべての人とうまくつきあい、前向きな姿勢を示すことができるのであれば、あなたと同等レベルのスキルを有するものの、決められた勤務時間で勤務するだけの他の派遣社員とは明らかに一線を画すことができるでしょう。

職場で好かれるということがどれだけの説得力を発揮するかは、決して過小評価できません。ただし、自然な流れを大切にしましょう。親しくなろうとして頑張りすぎる人や、あまりにもすぐに馴れ馴れしくふるまう人は、周囲に煙たがられ、違和感を与えてしまいます。

自分の期待をコントロールする

一生懸命働いたにもかかわらず契約終了日が変わらなかったとしても、がっかりすることはありません。派遣の仕事であっても、あなたの能力を実証するものであり、強力なレファレンスになることには変わりありません。

正社員登用のことばかり口にしていては、会社も辟易してしまう可能性があります。ですから、あまりそればかりにとらわれないことです。機会ができれば、上司から話を持ちかけてくれるでしょう。また、正社員として雇われたいがために一生懸命働いているだけだと思われてしまうと、正社員になった途端に手を抜く可能性が高いと見なされてしまうかもしれません。そうではなく、派遣の仕事に対しても正社員であるのと同じように真摯に取り組む人間なのだと証明すべきです。

このように、派遣社員から正社員になるには自分の能力を最大限に発揮することが大前提です。