採用担当者から求職者の面接失敗例を教えてもらいました。この記事を読んで同じ間違いは犯さないようにしましょう。

「面接中に私を買収しようとした。その仕事が本当に欲しかったらしく、いくら払えばよいかと尋ねてきた」
企業の採用担当者に、今までに見聞きした求職者の面接での失敗例を尋ねたところ、いろいろな面白い話が寄せられました。求職者が犯す過ちは、上記のような特異な例から、誰でも無意識のうちにやってしまいがちな小さなミスまで、さまざまです。

以下に実際に起こった求職者の面接での失敗例を挙げ、そうしたミスを犯さないためのアドバイスを紹介します。

「履歴書に誤字があり、オレンジジュースの染みまでついていた。」
応募書類は、何度見直しても足りないほどです。誤字やタイプミスのある履歴書やカバーレターは、間違いなく採用者に悪い第一印象を残すでしょう。一方、非常に良く書かれた染み等のない書類を提出すれば、ご自身は細部に至るところまで正確な性格だという肯定的なメッセージを発信することができます。

「前職を辞めた理由として『上司がろくでなしだったので辞めました』と書かれていた」
応募書類や面接で、前の勤務先、同僚、顧客の悪口を言うことは、マイナス評価につながります。まず、世の中は狭いものです。前の上司が採用担当者のゴルフ仲間ということもあり得ます。しかも、マイナス思考や批判的な態度は、皮肉屋かつ狭量な性格という印象を与えます。以前の職場での問題を話題にする際は、配慮が必要です。

「事務アシスタントに対する候補者の態度が悪かった」
これもよくある面接での失敗例のひとつです。面接で会社を訪れる際は、礼儀正しく、社交的な態度で接するようにしましょう。部門のトップから、受付担当者やインターンまで、出会う人すべてに対して敬意を表します。採用担当者は、目上の人だけでなくすべての人に対する行動を注意深く観察することで、あなたの性格を把握しようとしています。受付のスタッフに軽蔑的な口の聞き方をしたり、失礼な態度を取れば、マイナス評価となります。採用の決定に対して誰が影響力を及ぼすかは、決して予想できません。

「破れたシャツとジーンズにビーチサンダルという服装で面接に来た」
第一印象はやり直しがききません。特に服装は、プロフェッショナルとしてのイメージ作りに大きな役割を果たしているという調査結果もあります。多くの職場では、服装規定が以前に比べ緩やかになっていますが、面接はご自身のファッションセンスを公表する場ではありません。清潔感のある、アイロンのかかったビジネスウェアを選び、アクセサリーは控えめに、香水やコロンもつけすぎないことです。

「私が面接した女性は、面接の間中、ずっとガムを噛み続けていた」
面接官は、応募者が発言していない間にも、応募者について多くを知ることができるものです。無意識なしぐさが、無関心さを示すヒントになったり、面接に対して適切な準備をしてこなかったことを示唆したりすることもあります。ですので、ボディランゲージにも十分に注意する必要があります。姿勢が悪い、腕を組む、ガムを噛む、険しい表情をするなどはすべて、悪い印象を与える振る舞いです。また、こっそり時計を見て落ち着きがない印象を与えたり、携帯電話を触り続けるなどの行動も、明らかなNG行為です。緊張するのは当然ですが、できるだけリラックスし、アイコンタクトとにこやかな笑顔をキープしてください。

「ある女性の候補者は面接中に休みを取りたい日についてすぐに切り出した」
面接では、将来の雇用主に対して「自分ができること」を明確かつ簡潔に伝えます。自分にできないことや、会社に何をしてほしいかを話す場ではありません。例えば、初回の面接から、報酬、福利厚生、有給休暇などについての要求は避けましょう。採用される確立を高めるためには、これらのデリケートな話題は、内定を受けてから相談しましょう。

「失業中に何をしていたかを聞いたところ、『家にいてテレビを見ていました』と答えた」
求職中の期間をどのように費やすかは、あなたの勤勉さを物語る大きなポイントです。転職活動に加えて、プロフェッショナルスキルの習得も続けるべきです。例えばコンピューターのコースを受講したり、業界団体の活動に積極的に参加したりするのも有効です。スキルを高め、業界の最先端にいようとする努力を、採用担当者にアピールしましょう。

応募書類の正しい書き方や面接の受け方を知っていることは重要ですが、人事担当者に会えればそれで終わりというわけではありません。企業の担当者は、面接後に「フォローアップの連絡をしてこない」ことや、「採用されたかどうかを人材会社がしつこく電話で尋ねてくる」ことも、求職者の面接での失敗例として指摘しています。求職活動における礼儀を重視する企業もあります。面接直後に採用担当者に面接の時間を取ってもらったことに対して感謝をし、求人職種への関心を再度強調する礼状を手書きか電子メールで送信しましょう。