「職場で嫌われる人」と聞いて、どんな人を思い浮かべるでしょうか。例えば、勤務態度が悪い、平気で人の悪口を言う、仕事であからさまに手を抜くなど、誰しもこのような同僚と仕事をした経験があるでしょう。

しかし、故意ではないにせよ、普段の行動が知らず知らずのうちに迷惑行為になっていることもあります。

「同僚と最近上手くいってない気がする」。このように感じたら、相手に嫌われるような行動や態度を取ってしまっているかもしれません。

本記事では、職場で嫌われる人に共通する特徴を5つ紹介します。自身も同様の態度を取っていないか、行動を見直して、職場での円滑なコミュニケーションに活かしてみてください。

なぜ、あの人は職場で嫌われるのか?

職場で嫌われる人の特徴は、勤務態度が悪いというだけではおさまりません。例えば、社内メールで「全員に返信」をやたらに使う同僚のせいで、受信トレイがあふれたことはありませんか? 共有の冷蔵庫にランチの食べ残しが置きっぱなしになっていたことはありませんか? 休憩室の前を通るたびに社内のゴシップ好きの同僚に捕まっていませんか?

こうした迷惑行為は、大なり小なり職場内で頻繁に起こります。誰しもが同僚の行動を迷惑だと感じた経験はあるはずです。「自分だったらあんなことしない」「本当にあの人は性格が悪い」と感じることもあるでしょう。

そもそも、人間それぞれ価値観や考え方が異なります。多様な価値観の中で、自分の考えに共感してくれる人に居心地の良さを感じたり、信頼が置けるようになったりするものです。性格や気質に起因する行為も、誰かから嫌われる要因になり得ます。

しかし、それが大多数から嫌がられる行為だった場合は、意識的に行動を改める必要があるでしょう。そうした問題は案外軽微で些細なことだったりします。ここで問題なのが、自分の行動に問題があると本人が気づかないことです。つまり、自分の無作法が他人に及ぼす迷惑は自分自身では見過ごしてしまうのです。

嫌われる人の特徴5選

ここでは、職場で周りの人に迷惑と受け取られる可能性のある5つの特徴を紹介します。実際にこうした行動を取っていないか、自分自身を見つめ直してみてください。

1. 声が大きい

自分の会話をスピーカーの如くオフィス全体に響き渡らせることは、同僚の集中を妨げる迷惑行為です。ほかにもイヤホンから音が漏れていたり、独り言を呟きながら考えごとをしたりするのも、周囲のひんしゅくを買うでしょう。

オフィスは自宅ではありません。常に周囲への配慮を心がけることが大切です。クライアントとの電話や、他の同僚と話す際でもなるべく声量を抑え、鼻歌は自宅のバスルームの中だけに留めておきましょう。

2. デスクが散らかっている

オフィスの個人用スペースに、仕事と関係の無いものを置いていたり、書類が山積みになっていたりしませんか?散らかっているデスクは不衛生ですし、大事な書類を紛失するリスクもあります。

特に「におい」には要注意です。においの強い食べ物や香水は、近くにいる同僚に不快感を与える可能性が高いです。自分では良いにおいと感じていても、他人からすれば不快臭に感じられるものもあります。職場では、他人の嗅覚を攻撃しないよう注意し、においのある食べ物や香水はプライベートシーンだけで楽しみましょう。

3. 上司に媚びへつらう

あからさまに上司にお世辞を言ったり、何でも褒めちぎって媚びへつらったりする「ごますり行為」も、周りからは良く思われません。

職場で評価を勝ち取るということは、上司に媚を売って気分を良くすることではありません。相手の機嫌ばかりを気にして利益を得ようとする社員よりも、役職や年次、雇用形態関係なく誰に対しても正直で誠実に接する人のほうが、周囲から好印象を持たれます。

4. 告げ口をする

同僚が秘密にしている過失や行動を隠れて上司や他の社員に伝える「告げ口」は周囲から不快に感じられる行為です。

もちろん上司からすれば、出来ない社員の問題行動を報告してくれるのはありがたい存在と感じることもあるでしょう。しかし、些細なことまで逐一上司に告げ口していると、他人を下げることで自分をアピールしているようにも映ります。

そもそも人間は誰しも完璧ではありませんし、職場ではそれぞれが足りない部分を補ってチームワークを発揮することが求められます。よって多少の過失や問題行動は上司に告げ口するのではなく、直接本人に指摘すべきでしょう。会社のために良かれと思って報告したことが、かえって自分自身の人間性を疑われてしまうことになってしまっては本末転倒です。

ですから、余程度が過ぎた倫理違反や不法行為ではないかぎり、同僚のことは告げ口すべきではないと心得ましょう。

5. 愚痴が多い

職場内で起きたあらゆる出来事や人物について不満ばかりこぼしていると、周囲からの信頼を失ってしまいます。

誰でも仕事に対する不満や悩みはあって当然です。悩みや不満がない人の方が圧倒的に少ないでしょう。

しかし、愚痴をこぼしたところで事態は何も好転しません。むしろ不満ばかりを述べて、どのように改善すべきか意見や提案がなければ、周囲から疎まれるだけです。

上司からも勤務態度が悪いと見なされ、評価にも影響するでしょう。理不尽なことを経験したとしても、愚痴として発散するのではなく、建設的に予防・改善する方法を模索しましょう。

まとめ

会社は自宅ではありません。同僚と共有スペースで働くことには、一定の配慮や行儀作法が求められます。

同僚を尊重し、迷惑や不愉快と取られかねない問題行動は意識的に回避する必要があります。

そのためにも、「人の振り見て我が振り直せ」といわれるように、まず他人の問題行為を意識した上で、自分自身も同じようなことを行なっていないか、振り返ることが大切です。

つまり、職場で嫌われる人の特徴を把握し、それを反面教師にすることが大切です。職場のマナーを考える際は、社員全員が共有できる常識を見定め、周りが納得できる、理にかなった行動を心がけましょう。


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