サラリーマンに向いてない?サラリーマン文化のメリット・懸念について

著者 Robert Half 2019 年 9 月 2 日

「サラリーマン」をロボットのようだと言う人もいます。自分の意志を持たず、毎日、決まった時間に大勢で出勤し、アジア全土のビジネス街を埋め、地下鉄に詰め込まれるイメージがあるからです。しかし、見慣れたダークスーツ、ネクタイ、ブリーフケースに隠れているのは、長い勤務時間と劣悪なワークライフバランスに悩みつつ、仕事に打ち込む働き者です。

英国の新聞のガーディアンによれば、日本の労働者の22%が週に49時間以上も働いています。仕事に対するこの真面目さと忍耐力は称賛に値し、長い勤続年数にもつながります。しかしこの文化が問題ともなります。安倍晋三首相は、過労死などの深刻な問題を防ぐため、日本国民の働き方を変えようとやっきになっています。

このブログでは、サラリーマンのハードな生活がキャリアに適切なのか、有害なのか、そしてこの労働文化から得られる教訓をご紹介します。ご自身がサラリーマンに向いていないかどうか確かめてみましょう。

サラリーマン文化のメリットは?

望ましいキャリアの選択肢 – 日本のような国では、サラリーマンになることが伝統であるだけでなく、成功も意味します。『エコノミスト』誌によれば、中流階級のステータスシンボルであり、非常に立派なこととされます。このモデルに合わないことは、個人にとっても会社にとっても失敗と見なされます。

安定したキャリアと収入 – サラリーマンは、通常、高校または大学卒業時に就職し、通常は定年まで同じ企業で働きます。したがって、事実上、安定した生活と徐々に出世の階段を上る機会を提供する一生の仕事です。

休暇 – ビジネスメディアのクオーツの記事によれば、仕事への熱意を示すため、日本の従業員のほとんどは休暇を取りません。しかし、『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、安倍首相が年間5日の有給休暇を義務付ける法律を導入したと伝えています。年間5日は少ないように見えますが、日本には祝日も年間16日あり、G20参加国の中では最多となっています。

強い勤労意欲 – サラリーマンは仕事に献身的で、極めて努力家です。また、一生を同じ会社で過ごすため、従業員は深い絆で結ばれ、「企業家族」のようになります。

ボーナス – サラリーマンの月給は高くありません。昇進後に高給を残しておくためです。しかし、『ジャパンタイムズ』によれば年2回(夏と冬)のボーナスがあります。これは月給数カ月分になることもあり、従業員とその家族を経済的に大きく助けます。

サラリーマン文化の懸念は何ですか?

長時間労働 – サラリーマンに「9時から5時まで」はありません。CNNの報道によれば、業界を問わず、1日13時間で週6日も珍しくありません。サラリーマンは上司や先輩が退社するまで帰りません。

劣悪なワークライフバランス – サラリーマンにとっては、常に会社が第一です。勤務時間は極めて長く、仕事後の付き合いもあります。この結果、働きすぎ、疲れ切って、家族と過ごす時間がほとんどない場合もあります。

劣悪な健康状態 –長時間労働と劣悪なワークライフバランスは、健康にも影響を及ぼします。サラリーマンの極端なライフスタイルは、強度のプレッシャー、ストレス、鬱を引き起こし、過労死などの悲劇的な結末を迎える場合すらあります。

生産性が報われない – サラリーマンの月給は、業績ではなく年齢で決まります。これには従業員の忠誠心を高める目的がありますが、収入を自分ではどうにもできないという問題が残ります。また、勤務時間が長いため、仕事を1日中かかるように引き延ばすサラリーマンも少なくありません。このためTrading Economicsによれば、日本は世界で最も生産性の低い国の1つです。

雇用主への依存 – サラリーマンの「終身雇用」は雇用主の手中にあります。昇進のチャンスは少なく、昇進するためには誰かが退職するのを待たねばならないこともよくあります。

サラリーマンから得る教訓?

サラリーマン文化は、安倍首相の対策もあって、徐々に変化しています。終電でぐったり眠りこけているサラリーマンを見ることは徐々に減っているかもしれませんが、従来のサラリーマンを反面教師とすべきことは他にもあります。

サラリーマンは、キャリアではなく企業を選びます。柔軟性と選択肢が重要だと思う方は、それをキャリアに十分に活用し、自分でキャリアの方向を決めましょう。今の仕事に向いてないと感じているなら転職し、新しいチャンスをつかんでください。

生活費を得るのは重要ですが、キャリアにとって給与がすべてではないという教訓もサラリーマンから得ることができます。休みなく働き、睡眠時間を減らし、家族に会えなければ、精神的にも身体的にも問題が生じます。休日を楽しみ、ワークライフバランスの維持を心がけましょう。

サラリーマンは企業への献身に対して報酬を得ますが、これは日本経済にマイナスの影響を及ぼします。だからこそ現代のビジネスでは、生産性と業績を奨励しています。オフィスで何時間過ごすかよりも、どれだけ仕事をしたかが重要なのです。

最後に、サラリーマンに向いているか向いてないかにかかわらず、サラリーマンから学ぶべきことは、高い勤労意欲です。努力、献身、強いチームワークスキルはすべて、キャリアで成功を収めるのに役立つ資質です。ただし、個人的な責任と仕事上の義務のバランスを忘れないようにしてください。

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