「一企業に留まる」vs「複数企業を経験する」、 キャリアを極めるために選ぶのは?

著者 Robert Half on 2020 年 1 月 6 日

キャリア追求に関する議論で常に話題に上るのは「目指すキャリアを達成するには、ひとつの企業でじっくり経験を積むべきか、異なる企業を経験するべきか」という点です。

人によって合う方法は異なるため、どちらか一方が正しいと決めることはできませんが、自身に合う方法を確かめるためにそれぞれの長所短所を知っておくことは今後のキャリア形成に役立ちます。

キャリアを通じて一企業に留まる

長い期間ひとつの企業にとどまることはキャリアを「築く」上で素晴らしい選択になり得ます。企業特有の知識と経験が身に付くにつれて、組織における自身の価値が高まります。多くの場合、そうして得た価値がより重要な仕事を多く任されることにつながり、将来の戦略的な企業決定に対する自身の影響力を増すことにもなります。ひとつの企業に投資した時間によって得た企業特有の知識は、あなたを社内の「専門家」という、まさにあなただけに相応しい地位につけてくれるでしょう。

しかし、プロとしての成長発展、ひいてはキャリア向上の責任はご自身にあることをしっかりと認識しておくことが大切です。一企業内でキャリア構築を成功させるための基本のひとつとして専門スキルの強化を怠らないことが挙げられます。「社内」の専門家になることは確かに自信や自尊心につながる素晴らしいことですが、同時に継続的な研修や能力開発を通して技術的なスキルを向上させ続けることが絶対に欠かせません。その理由を次にご紹介します。

共通の認識として、ひとつの企業に長く勤め続けた場合に昇給が遅くなることがあげられます。確かにそうしたケースは多いものの、勤続年数の長い専門職者のなかには現在の市場と同じペースで昇給を実現している人々もまた数多くいます。ポイントは、希望する給与額の正当性が認められるよう、自身のスキルを確実に伸ばし続けることです(お住まいの地域の現在の給与額動向も把握しておきます)。時代遅れのスキルでは、昇給の実現は難しいでしょう。

では、どのようにスキルを磨けばよいのでしょうか?従業員の昇進を導く責任は雇用主にありますが、個々のスキルを向上させる責任は従業員自身にあります。業界や事業の動向をよく調べ、現在必要なスキルから今後必要になるものまで、プロとして相応しい力を身につけるべく講習やスキルトレーニングに時間とお金を投資しましょう。

最後にもう1点。ひとつの企業でキャリアを築き、昇進を目指せば、代わりに企業上層部からも誠意ある待遇を受けられることが少なくありません。必ずそうなるという保証はありませんが、企業が変革を遂げ、成長・発展するにつれて、会社からその価値を認められ、豊かな経験を持つ従業員は往々にして、長年にわたり組織の重要な地位を保持できるでしょう。企業が人事制度の変更を必要とするような状況になれば、「後入れ先出し」方式により、勤続年数が浅い従業員の職を失う危険性が高まることもあります。

複数の職を渡り歩く

同じく頻繁な転職にも長所と短所があります。明らかな利点としては、企業間を渡り歩くことにより新しい経験から学び、全体的なスキル開発が促進される可能性があることです。異なる組織で働くことにより、価値のある経験を広範囲に積むことができ、上手くいけばそこで身につけたスキルが豊かな経験をもつ多才なプロフェッショナルへとあなたを変身させてくれるかもしれません。そしてそうなれば、人材市場での自身の価値がさらに上がります。給与面でいえば、転職によって従来よりも高い給与へと大きくステップアップする可能性もあります。

しかしながら、キャリアの向上に転職を選ぶ際には、慎重に検討すべき点もあります。まず多くの場合、勤続年数が長い人に比べて企業内での昇進が難しくなることがあります。同一企業内での経験が長い従業員は、すでに揺るぎない経歴を社内で築いており、昇進にあたってはこれが転職者の不利になります。次に、もし組織再編があった場合、新しく入ったばかりの従業員は解雇などの危険にさらされる可能性が最も高くなります。常にそうなるとは限りませんが、主要企業では今なお従業員の忠誠心を重視する傾向があり、体制に変化があったときなどには勤続年数の長い従業員の雇用確保を優先する場合が多くなります。

つまりこの議論の正解は、「自分に合うものを選ぶこと」です。ご自身のキャリアの進め方を考える際には、上記事項を参考に、最良の決定を下しましょう。

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