首や肩が痛いのは、ジムでトレーニングをやり過ぎたせいだとお思いかもしれません。ひどく疲れているのは、風邪を引いたからでしょうか。このような痛みや症状は、実は職場環境に由来する可能性があります。

オフィスワークは、一般的に健康に有害とは思われていませんが、リスクがないわけではありません。オフィスに由来する症状は外から見えにくいため、軽視されたり見過ごされたりしがちです。しかし、このような痛みや症状が徐々に仕事の業績に影響を与え、長期間にわたって悩みの種となる場合もあります。

ここでは、オフィスに関連する一般的な3つの症状と、その予防方法をご紹介します。

オフィスの人間工学

1日中、デスクの前に座っているのは、確かに身体に良くありません。オフィスの人間工学に基づき、痛みや凝りを予防しましょう。

  • 肩を楽にし、足の裏全面を床につけて背中を真っ直ぐに伸ばします。人間工学に基づく椅子がない場合は、小さめのクッションを使用し、背骨を支えやすくします。
  • 頻繁にストレッチをし、凝りを防ぎます。できれば、ときどき立ち上がってオフィス内を数分間歩いてください。
  • 電話を首にはさむのではなく、ヘッドセットを使い、首の痛みを予防します。
  • よく使うものは半径25cm以内に置き、手を過度に伸ばさなくて済むようにします。
  • キーボードを使う際は手首を自然な位置に置き、肩凝りを防ぎます。

目の過労

視界がぼやけたり、二重に見えたり、頭痛がするようでしたら、コンピュータの画面から目を離して休憩をお勧めします。

画面からは常に適度な距離を取ってください。ときどき違うものに視点を移し、目を休ませます。瞬きを頻繁にして目が乾くのを防ぎ、コンピュータ画面に光が反射するようならフィルターを付けましょう。

昼食後の倦怠感

午後から夕方前にかけてやる気が失せるというのは、オフィスワーカーに多い悩みです。

勤務時間中のエネルギーレベルを安定して維持するには、いくつか方法があります。午後の軽い散歩は、血流を促進し、精神的にリフレッシュするのに最適です。炭水化物中心ではなく、タンパク質豊富な昼食を選べば、食後に急に血糖値が上がって、夕方にどっと疲れるのを防ぐことができます。

慢性的な痛みを「何でもない」、「年齢のせいだ」とあきらめるのは禁物です。オフィスに健康的な習慣を取り入れ、快適な職場環境をつくることで、今すぐ精神的、身体的な健康を維持しましょう。