勤務年数が10年にも20年にもなる人であれば、過去10年の間にインターネット上で起こった大きな変化を高く評価することでしょう。  

「Web」は、技術的・科学的なデータの柱から、ありとあらゆるトピックに関する情報を収集する際のグローバルなハブへと進化を遂げました。

この間に、ウェブディベロッパーの役割も大きく変化しました。かつての「ウェブマスター」が今では「ウェブディベロッパー」となり、その結果としてウェブディベロッパーのキャリアの選択肢もがらりと変わってきたのです。

アジア全域、ひいては世界中において、ウェブディベロッパーに対する需要は堅調を維持しています。これを踏まえて、ウェブディベロッパーの役割がどのように変化したのか、またこの道のキャリアで成功するには何が求められるかを見ていきましょう。

黎明期のスタティックHTML

1990年代始め、Webの言語であるハイパーテキストマークアップ言語(HTML)には、今日のようなインタラクティブな機能はありませんでした。HTMLとハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)の仕様では、ユーザーがサーバーからファイルを取得して、それをテキストのインターフェースで閲覧できましたが、それ以上のことはほとんどできなかったのです。

当時はウェブディベロッパーのキャリアというようなものは存在せず、比較的限られた数の人たちが、HTMLを使ってテキストのフォーマットを整え、誰かが見つけてくれるのを願ってオンラインに投稿するという状況でした。

ウェブマスターと初期のウェブ

コモンゲートウェイインターフェース(CGI)システムの登場は、ウェブサイトとユーザーの間のインタラクションを可能にしたという点で画期的でした。インターネットが普及するにつれ、CGIは、プログラマーがワールドワイドウェブを真に開発するための唯一のプログラミングモデルとなりました。

この段階では、ウェブディベロッパーは一般には「ウェブマスター」と呼ばれていました。その役割には、コードを書き、ウェブサイトをデザインし、サーバーの管理やウェブサイトのマーケティングを行う、いわゆる検索エンジン最適化(SEO)の初期の試みなど、実に多数の仕事が含まれていました。

CGIモデルは本来、(UNIXとLinusが使用する)POSIXシェルスクリプトモデルでした。CGIの言語とシステムは、そもそもWeb開発での使用を目的としていなかったため、開発には時間がかかり、デバッグも面倒なプロセスでした。また、初期のウェブマスターは、仕事に役立つリソースもほとんど持ち合わせていませんでした。

ゲームチェンジャーの到来

1990年代半ばのPHP、ASP、Java、MySQLといった言語の登場は、世の中を一変し、あっという間にCGIのモデルに取って代わりました。

オープンソースのMySQLデータベースによって、低コストのウェブホストはデータベースのバックエンドを提供できるようになりました。またEclipseやVisual Studioなどに見られるWeb開発ツールの登場によって、大規模かつ複雑なコードベースの作業が楽にできるようにもなりました。

こうした変化により、小さな会社でも比較的洗練されたウェブサイトを持てるようになりました。その結果、Web開発プロジェクトが増加し、ウェブディベロッパーが誕生したのです。

事実、多数の幅広い業務が専門特化した独自のITキャリアに発展し、Webデザイナー、システム管理者、SEOの専門家などに枝分かれしました。この流れの中で、ウェブディベロッパーは主にコードを書くことを専業とするようになりました。

Web開発の現在のフェーズ

2000年代以降、機能が進化して新しいアプリケーションをすばやく提供できるようになったことで、ウェブディベロッパーは質の高いアプリケーションを開発し、刻々と変化する需要や市場のニーズにいち早く応えられるようになりました。

現在、Web開発のキャリアの道を進んでいるITのプロフェッショナルは、様々な管理手法やツールを用いることができるため、当て推量や労力を省いて作業時間を短縮させることができます。結果、記録的な速さで新しいアプリケーションを完成させられるようになりました。

広がるウェブディベロッパーのキャリアと高まる価値

グローバルなコミュニティがWebを通じてつながるようになり、ウェブディベロッパーのスキルは、様々なタイプの組織において需要が高まっています。ウェブディベロッパーのキャリアをこれから検討するのであれば、大学でコンピュータサイエンスや関連分野の学士号を取得しておくと良いでしょう。幅広いIT分野のプロフェッショナルとしては、大きなチームの中でも働くことができなければなりません。また、テクニカルなアイデアを専門知識のない人にも分かりやすく伝えるコミュニケーション能力も重要で、そのスキルを備えていれば、自身の市場価値を高めることができるでしょう。

Web開発のテクニカルスキルという点では、AJAX、ColdFusion、JavaScript、COAP、HTML/DHTMLなどWebのテクノロジーやツールに関する十分な理解が必要とされます。

ウェブディベロッパーのキャリアを歩むには何が必要で、この需要の高い分野にキャリアの足場を固めるにはどうすべきか、ご興味のある方はロバートハーフテクノロジー部門の人材スペシャリストまでご連絡下さい。