面接での給与交渉を成功させるには、少しコツが要ります。好印象を持たれる答え方について、5つのアドバイスをご紹介しましょう。

順調な面接を台無しにしてしまう落とし穴は、いくつかあります。特に「希望給与交渉は?」という手強い質問は、おおくの求職者を悩ませてきました。自信満々で面接に臨む候補者でも、この質問には冷や汗をかくことでしょう。面接で給与交渉を成功させる以下の5つの方法に従い、希望通りの待遇で仕事を手にする可能性を高めてください。

アドバイス1:情報は力

何の下調べもせずに、車などの大きな買い物をする人はいません。自分の給与を決めるときも同じです。転職先で収入が増えれば、夢の車を手に入るかもしれません。

ロバート・ハーフの給与ガイドなどを参考に、国内業界の給与レベルについて情報を把握しておけば、この手の質問を投げ掛けられても、臆せず自信を持って答えることができます。実際、面接官なら誰でも、この手の情報には精通しているものです。「自身も同業者の最新給与事情について把握している」ことをそれとなく伝えることが出来れば、低い給与で納得させられる可能性を減らすことが出来るでしょう。

アドバイス2:給与交渉の話題を避け、先延ばしにする

面接開始後、早々に希望年収の質問を受けた場合、それはふるい落としのための意図的なテスト、もしくは選考手段のひとつなのかもしれません。「その件はぜひ後ほど、もう少し詳しくお話を伺って、私がお役に立てる内容などもご説明させていただいてからお答えさせてください」などと、スムーズに受け流すことで、自分をさらにアピールするまたとない機会を得ることができます。しかも、各々が相性を判断するのに十分な情報を得られてから、報酬について話し合う方がより公正です。

アドバイス3:柔軟性を持つ

希望年収について深く掘り下げる前に、諸手当や有給休暇など、転職先でのキャリアを後押ししてくれるそうな報酬体系全体について話し合いたいという意思を面接官に伝えましょう。双方にとってさらなる交渉の余地があるという意思表示となるため、面接官も快く受け止めてくれるはずです。

アドバイス4:過去に責任を持つ

給料の変遷は確かに他人にはまったく関係のないことなのですが、ほとんどの面接官は、前職での年収を知りたがります。前職での給与が業界水準より低かった場合は、それを認め、進んでその理由を説明しましょう。ストックオプションの付与や有給休暇の増加と引き換えに、給与が水準以下に抑えられることはよくあります。中には、会社に十分な予算がなかったことが理由原因という場合もあります。

アドバイス5:自分の価値を示す

面接を受ける前であっても、その会社がそのポストに提示する給与パッケージについて、できるだけ事前に情報を集めておき、その額が自分の許容範囲を下回ると思ったときには丁重に面接を断れるようにしておきましょう。面接を受けようとしている会社が、あなたの希望給与に見合うだけの予算を持っていない可能性は十分にあります。

しかし、本当にその仕事に就きたいのなら、提示給与額を理由にあきらめてしまう必要はありません。会社にとって自分がただの従業員というだけでなく、投資であり、資産であると面接官を納得させる理由をリストアップしておきましょう。付加価値をもたらす可能性があると相手に思わせる自分のビジネスセンスや独自人脈でも構いません。

自分の価値を示せば、提示額よりも高く給与を交渉する上で優位に立つことができるでしょう。

以上の面接での給与交渉を成功させるアドバイスに従って、スムーズに面接を乗り切り、ぜひ受けるに値する給与パッケージを備えた新たな仕事を手に入れてください。