女性キャリアアップでジェンダーダイバーシティを切り開く

Women in leadership: Pushing for more gender diversity in Asia

女性のキャリアアップが管理職レベルになるにつれ、更なるジェンダーダイバーシティが求められるように。女性リーダーシップの推進に必要なのは?

女性のキャリアアップの動向を世界統計調査のデータで見てみると、女性のCEOはわずか3~4%に過ぎないことが分かります。ジェンダーダイバーシティに対するこれまでの取り組みを考慮すれば、これは著しく低い数字です。

かくいう私も、女性リーダーシップを推進すべくディレクターという立場にあり、現在トップに立つ女性たちがその道を切り拓くまでに相当の苦労があったことは否定しません。テクノロジー、金融業界といった圧倒的な男性社会に飛び込み、そこで輝くには、さらなる努力が必要となるでしょう。

Yahoo!とGoogleがそれぞれ発表した最近の雇用データによると、女性の雇用率は、Yahoo!で37%、Googleで30%にすぎません。金融業界では、モルガン・スタンレー13%、JPモルガン・チェース18%、ゴールドマン・サックス・グループ15%など、女性のリーダーの割合がさらに低くなります。

だからといって、女性のキャリアアップへの挑戦が無意味なわけではありません。逆に、こうした統計結果は、女性が地位向上や高い評価を追求する刺激となり、社員の中で女性が力を発揮する原動力となります。女性がリーダーシップを握る世界で最もパワフルな企業をいくつかご紹介しましょう。

  • クリスティーヌ・ラガルド 国際通貨基金(IMF)専務理事
  • ジャネット・イエレン 米連邦準備制度理事会(FRB)議長
  • マリッサ・メイヤー Yahoo!社長、CEO
  • シェリル・サンドバーグ Facebook COO
  • スーザン・ウォジスキー YouTube CEO
  • メグ・ホイットマン ヒューレット・パッカード会長、社長、CEO
  • インガ・ビール ロイズCEO

ほかにも、企業における女性のリーダーシップの更なる成長を夢見る人々の励みとなるデータを見つけました。米国プリンストンに拠点を置く人材コンサルティング会社、キャリパーと、ロンドンを拠点とする女性に特化したリーダー育成会社、オーロラが実施した「女性リーダーのDNA」という数年にわたる調査結果です。これは、モルガン・スタンレー、デロイトトウシュトーマツ、ドイツ銀行、IBM、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アーンスト・アンド・ヤングといった世界の大手企業に勤める60人以上の女性上司をプロファイリングしたものです。彼女たちの在り方は、同じような役職に就く男性の在り方と変わりませんでした。この結果は従来の性役割分業に疑問を投げかけると共に、更なるジェンダーダイバーシティを考えさせるものでした。

この調査結果によると、女性の上司がリーダーシップを発揮するのは、問題を解決したり決定を下したりしようとするときである傾向が強く、これは、情報に耳を傾け、共有する寛容さから生じているそうです。また、女性の上司は、迅速に多くのことを逆境から学ぼうとうする意志が強く、リスクやチャレンジを厭わないようです。こうした結果から分かるように、この調査結果は、女性リーダーシップならではの性質を取り入れることで、新しい形のリーダーシップの模範が作られることを示唆しています。これは、私たちの明るい将来に繋がるでしょう。

最後に、女性リーダーシップのためにジェンダーダイバーシティを常に切り開き、今もなお世界中の何百万人もの女性に影響を与え続ける、ヒラリー・クリントンの言葉を拝借して、締めくくりたいと思います。

「私は、若い女性の多くが状況よりも自分に厳しすぎると思います。多くの女性は自分を過小評価しすぎています。自分に対する批判を真剣に受け止めず、個人的な攻撃と捉える女性も多くいます。批判は真剣に受け止めなさい。そこから学ぶことはあっても、それによって自分が押しつぶされるようなことはないのですから。そして、個人的に打ちのめされたり、侮辱されたりすることもあるかもしれませんが、何があっても前に向かって進み続けることができるよう、逞しくなければなりません。そうすれば、自分や他の人に対してユーモアの感覚を養うことができます。私を信じてください。これは、私が苦労して得ることができたアドバイスです。決して、目が覚めたら理解できていたというようなものではありません。経験の過程から得たものなのです」

– ティナ・ブラウンの世界女性サミット2014におけるヒラリー・クリントンのスピーチからの抜粋

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