ビジネスの現場は日々さまざまな状況変化にさらされています。その場、その場の状況に応じて対応し、自分に求められる役割を理解して、能力を発揮できる人を「適応力が高い」と評価します。

適応力が高い人は、組織や不特定多数が集まる場で、人望が高く信頼されています。その理由は、高いコミュニケーション能力と問題解決能力です。さらに、穏やかで他者を緊張させない、相手の価値観や意見を尊重できる、突発的な事柄にも柔軟に対応できるなど、その人が存在することで「場」が円滑に回っていくというプラスが生まれます。

適応力を高める2つのキーワード

① こだわりを捨て、チャレンジ精神を持つ。

自分のスタイルを貫く「こだわり」のある人は、発言力やリーダーシップに優れる反面、相手のスタイルを認めることが少なく、話し合いが成立しづらくなることがあります。適応力を高めるには、相手の気持ちや考え方を理解するようつとめましょう。

自分自身が過去に成功させたことがある方法は、たしかに成果へつながることでしょう。しかし、相手が提案する方法にも挑戦してみると、思いもよらない新しい視点を得ることもあります。

適応力が高い人は「自分の価値観を押し付けているのではないか」と、内省する機会を多く持っています。新たな学びを得る気持ちで、相手の意見や提案に乗ってみる「チャレンジ精神」を持ちましょう。

②「●●すべき」という思考を手放し、ゴールへ向かって大きな流れを意識する。

同じゴールを目指していても、人によってやり方や考え方は異なります。

全体の流れを汲みとって、あまり細部まで突き詰め過ぎずにいることも重要です。細部への指摘にとらわれてしまうと、最も大切なプロジェクトの推進力が失われることもあります。

「普通はこうだから」「常識的に考えるとこうなる」と、自分の感覚が標準・常識であるようにふるまわず、相手に自分を適応させてみましょう。目標は、ゴールへたどり着くことです。そこまでの道のりは人の数だけあります。大らかな気持ちで流れに身を任せることで、適応力が磨かれていきます。

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