自己価値を高めるセルフ・ブランディング法

セルフ・ブランディングというと、「〇〇クリエーター」や「〇〇コンサルタント」など、人々の関心を引くような肩書きをつけることのようにとらえられがちです。ですが、それは一面的な見方であり、転職活動におけるセルフ・ブランディングの本質は、そこではありません。

セルフ・ブランディングとは?

セルフ・ブランディングとは、意識的に自分の「価値」を具現化することです。セルフ・ブランディングを行っておくと、採用面接という限られたコミュニケーションの時間の中でも、端的でわかりやすく自己をPRできます。そして何より、自分自身の強み・弱みをしっかりと整理することができます。

ブランディングは装飾ではなく、むしろ本質に目を向けていくものです。洋服を着せていくのではなく、むしろ裸にしていく――そして最後に残ったものが、あなた自身のユニークネスであり、ブランド（価値）なのです。

以下の項目に沿ってあなた自身のことを書き出し、セルフ・ブランディング・シートを作ってみましょう。

どんな仕事をしたいか、どのようなビジネススタイルを築き上げたいか、理想とする自分の姿を、箇条書きでもよいので思いつくまま列記してみましょう。実現できていなくても構いません。あなたの望む未来の形が、そのままあなたの「世界観」を表現します。

なぜこの仕事をしようと思ったのか、現在の自分に至るまでにあった苦労やターニングポイントなど、これまでの経歴を振り返ってドラマになるエピソードを書き出してみましょう。仕事を通して出会った人、気づいたこと、その出会いや気づきに至った経緯も、「ストーリー」になります。

あなたのスタイル（ビジネススタイル、コミュニケーションスタイル、ライフスタイル）について書き出し、自分のキャラクターを実体化しましょう。「寡黙ながら本質を突く」「居るだけでチームの空気が和らぐ」など、他者の評価も重要なキーワードとなります。

さて、最もあなたを表現しているキーワードはどれでしたでしょうか。あなたを良く知る人にセルフ・ブランディング・シートをレビューしてもらい、客観的な意見を求めるのも有効です。