面接でよく聞かれることに対する受け答えを練習するのは当たり前のことですが、加えて面接で逆に尋ねるべき質問も考えておく必要があります。

面接官への質問は、そのポストに対する求職者の関心の高さや、求職者が仕事や企業について慎重に考えていることを示します。そして求職者がそのポストが自分に適切かどうかを判断する機会でもあります。

しっかりと準備をしておくようにしましょう。転職面接での逆質問の例をいくつかご紹介します。

1.このポストでの主な職務は何ですか?

これは募集要項に記載されていることが多く、通常は面接官が面接の最初に説明すべき内容ですが、あえて言及しない場合もありますし、表現が曖昧な場合もあります。したがって、この質問を以て職務に必要なことや求められることを十分かつ正確に理解する必要があります。そうすることでこの後の面接での受け答えにも役立ちます。

2.日常的な業務は何ですか?

これは上記の質問とは異なります。全体的な職務や成果を達成するために、具体的に何をするかということです。たとえば、主な職務が売上の増加とされていたとしても、売上を増やすための日々の実際の業務では、電話をかけ、会議に出席し、提案書を書くといったようなことを行います。また、質の高いカスタマーサービスを提供するための業務では、電話を受けたり、メールや苦情に対応したりすることかもしれません。

3.チームの中での役割は何ですか? チームはどのように機能していますか?

チームの仕組みと役割を理解することは重要です。スムーズに仕事をするには、チームのプロセスや構造にうまく溶け込んだほうが有利ですし、それを理解すれば、職務が自分に適切かどうかの判断や働き方の検討にも役立ちます。

4.社内でその職務はどのように位置づけられますか? 企業としての目標や目的は何ですか?

最終的な目標は、会社の成功に貢献し、周りと協力して共通の目標を達成することです。この質問により、社内での立場や全体の目標達成への貢献にもきちんと意識を向けていることが面接官に伝わります。

5.この職務にある人が成功するには何が必要ですか? どのような人材が最適だと思いますか?

求職者は面接官の質問に対し、自分がその役職に最適であることをアピールしようと努めます。逆に面接官に尋ねることで、面接官はどんな人材が欲しいのかを改めて理解し、求職者は求められる資質を自分や自分の経験に照らし合わせることができます。

6.成功をどのように判断しますか? KPIなどの主要目標がありますか?

質問の仕方が難しく感じたり、尋ねるタイミングを上手く計ることができなかったりするかもしれませんが、この質問は転職面接での極めて重要な逆質問です。業績と成功は企業にとって非常に重要です。したがって、それを理解し目標達成と業績を重視する心構えは、プラスに受け取られます。

7.克服すべき最大の課題は何ですか? また、それに対してどういったことが求められますか?

この質問により、課題や障害を明らかにし、それを理解して克服しようとする意欲が伝わります。雇用側の企業がその気持ちを評価することは間違いありません。

8.この職務を拡張し、新しい職責を持たせる計画はありますか? その場合、具体的にはどのようなものですか?

キャリア志向、あるいは企業に対して献身的な姿勢は、採用を決定する際に重要な要素となります。求職者にとっては、成長のチャンスがあるかどうかを知る質問でもあります。

9.今後5年、10年での貴社の展望はどのようなものですか?

これは前の質問と関連しますが、個人の職務ではなく会社全体について尋ねています。未来に向けた熱意を持ち、大きな目標に関与する意思があることを示します。

転職面接での逆質問に関する他のアドバイス:

  • 面接時に給与、福利厚生、休暇について尋ねることは、押し付けがましく、ビジネスマナーも理解していないととられかねません。まだ内定が出ていない段階ではなおさらです。面接合格の通知があり、オファー内容の交渉の段階に入るまでは、そのような話題は避けましょう。勤務時間や出張の有無などについては、職務に直接関係があるので尋ねてもかまいません。
  • 必ず面接の前にその企業について調べておきましょう。企業ウェブサイトなどインターネット上に出ている基本事項を面接で尋ねることは避けます。そのような質問は準備不足と受け取られ、逆効果です。

転職面接での逆質問をすることは、その仕事が自分に向いているかどうかの決断に役立つだけでなく、将来の雇用主に良い印象を与えることができます。

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